京都府では、徹底した衛生管理のもと、地元産の飼料を使ったり、家畜の快適な飼育環境に配慮するなど、こだわりのある飼育方法で健康な家畜を育て、安心・安全な畜産物を生み出す農場を、「京のこだわり畜産物生産農場」として登録しています。

　毎年６月１日は「世界牛乳の日」ですので、今回は、こだわりミルクの登録農場『弓立牧場』をご紹介します。

　『弓立牧場』は、京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町にあります。美山町には、国の重要伝統的建造物群保存地区である「かやぶきの里」や広大な原生林が広がる「芦生の森」、清流・由良川などがあり、豊かな自然に恵まれています。　　

　牧場では、夏場の暑さ対策のため断熱効果の高い素材を屋根などに用いたり、床に敷いているおが粉をこまめに交換したりと牛がリラックスして休める環境を作りながら、牛が自由に移動できる牛舎でゆったりと飼育しています。

　また、近隣の小学校での酪農の仕事紹介や、牧場で生産した堆肥を周辺地域の畑へ提供するなど、地域への貢献にも努めています。

　美山町内の弓立牧場を含め３戸の牧場で生産された生乳は、美山ふるさと株式会社へ出荷され、「美山牛乳」として販売されています。

　「美山牛乳」を使ったソフトクリームやジェラート、チーズ、プリンなども作られており、道の駅「美山ふれあい広場」やイオンモール京都桂川などで味わえます。

　美山の豊かな自然の中で、ゆったり育った牛たちの牛乳をぜひ一度、味わってみてください。