京都のくらしを彩る花の情報を発信しています。
今回は、城陽市を中心に生産されている花はすを使った、京都伝統の仏花を紹介します。
★いわれ
平安の時代、六道珍皇寺周辺は、死者の埋葬として鳥葬が行われており、この地域はいわば冥土の入り口であり、六道の辻と信じられていました。
六道の辻から先亡の精霊が槙の葉に乗って帰ってくるといわれているため、参拝者は高野槙を買い求め、本堂で水塔婆に縁故者の戒名を書いてもらい、本堂で迎え鐘をつき、高野槙の枝でもって、精霊をお迎えします。
京都では、この高野槙に、極楽浄土をイメージさせ先祖の精霊を宿すといわれるハスやミソハギ、シキミを合わせたものが、伝統的な仏花とされています。
★産地・旬
ハスは府内でも重要な品目で、城陽市周辺で栽培されています。
ミソハギやシキミについても府内各地で栽培されており、京都の伝統を守っています。
今年のお盆は、京都伝統の仏花をお供えしてみませんか。