春を代表する味覚である菜の花は、「菜の花」「菜花」「ナバナ」など色々な読み方がありますが、京都では「花菜」(ハナナ)と呼ばれることが一般的で、花蕾(からい:花のつぼみ)を食用とします(葉や茎を食用とする場合は「菜花」「ナバナ」と呼ばれることが多いです)。
★いわれ
「花菜」は、古くから伏見桃山で冬の切り花として栽培されていた「伏見縮緬(ちりめん)寒咲なたね」が、いつしか蕾だけ摘み取られ食用に供されるようになったものです。
京都の「花菜」は、軸が短いため、とても柔らかく、心地よい歯応えと優しいほろ苦さを持ち、心まで満たしてくれる春ならではの食材です。
椀物や和え物の具材として様々な京料理に用いられますが、イタリアン、フレンチ、中華などにも幅広く利用されます。
古くから伝わる「菜の花漬」も、京漬物の逸品として、すっかりお馴染みになっています。
★特徴
特筆すべきは、その栄養価。緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、β-カロテン、ビタミンC、カルシウム、ミネラルなどが豊富です。
また、抗酸化性も花菜と同じく花蕾(花のつぼみ)を食用とするブロッコリーと比べても、非常に高いと言われています。
食べて健康!京野菜http://www.kenko-kyoyasai.jp/functionality/index.html
★産地・旬
現在、花菜は長岡京市と木津川市木津町、やましろ広域がブランド産地に指定されています。12月中旬から4月中旬まで出荷されますので、是非ご賞味ください。
京のブランド産品については、(公社)京のふるさと産品協会HPをご覧ください。(公社)京のふるさと産品協会HP http://kyoyasai.kyoto/