今回は、近年注目を集める話題の海藻、アカモクをご紹介します。 アカモクは一年生の海藻で、全長8m程にまで成長する大型の海藻です。
京都府の沿岸部では、数多くの海藻が生息しており、ワカメやノリ、テングサなどは昔からよく食べられてきましたが、アカモクは10年程前まではなじみがなく、あまり食べられていませんでした。
アカモクの食文化が昔から根付いているのは、秋田県や新潟県、石川県など一部の地域のみでしたが、その美味しさが認められ、京都府を含めて全国的に利用が増えてきています。また、マウスを使った実験ではアカモク自体にも抗肥満作用や脂肪肝抑制、コレステロールの低下、抗糖尿病に効果があることが確認され、さらに注目を浴びています。
京都府では、現在は天然のアカモクの他に、安定的に生産していくため、アカモクの養殖も行っており、今年(2021年)は豊作だそうですよ!
アカモクの特徴はなんといっても、その食感と粘りです。他の海藻にはないシャキシャキとした歯ごたえと、メカブやモズクを上回る強い粘りが、一度食べると病みつきになります。ちなみに、アカモクはヒジキの仲間で、元々は茶色をしていますが、湯がくと鮮やかな緑色になり、粘りも強くなります。
アカモクの旬は2月初旬~3月初旬と大変短いですが、この時期になると北部のスーパーでは生のアカモクが販売されています。また、使いやすい湯がきアカモクの冷凍加工品は、一年中販売されています。
丹後にお越しの際は、ネバネバしゃきしゃきのアカモクを、是非、ご賞味ください。
◆アカモクを使ったレシピ
◆その他の情報
京都府水産事務所によるアカモクの紹介
https://www.pref.kyoto.jp/suiji/1329380488099.htmlパンフレット「アカモクとホンダワラ」
http://www.pref.kyoto.jp/suiji/1342758356096.html