今回は秋冬野菜の中から、京のブランド産品【えびいも】をご紹介します。
えびいもはサトイモの仲間ですが、サトイモよりねっとりとした口当たりで、味も濃厚です。
そのまま素揚げにして食べても美味しいですし、出汁で煮込むと、その魅力はさらに発揮されます。
★いわれ
えびいもは里芋の一種で、曲がった形や模様がエビに似ていることから、えびいもと呼ばれるようになりました。
来歴は古く、安永年間(1772~1781年)に青蓮院宮が、長崎から持ち帰ったものが起源とされています。
★特徴
えびいもの特徴はエビのような折れ曲がった形にあります。
この不思議な形は、自然にできるのではなく、極めて高度で独特な「土入れ」と呼ばれる栽培技術によるものであり、この作業こそが、美しいエビの形を作るポイントになります。
えびいもは、肉質が緻密で煮込んでも型崩れしません。またビタミンCとEが豊富です。棒鱈と一緒に炊き合わせた「いもぼう」は、京料理を代表する一品となっています。
また、えびいもの茎は赤く、えぐみが少ない事から、ズイキとして食べることも多いんですよ。
さらに、小型のえびいもは袋詰めされて、「こえびちゃん」の名称で流通しており、他の子芋と比べても非常に食味がよい逸品として流通しています。
★旬
えびいもの旬は、10月上旬から2月まで。 是非ご家庭でもご賞味ください。
京のブランド産品については、(公社)京のふるさと産品協会HPをご覧ください。