今回は、京のブランド産品【京壬生菜】(きょうみぶな)についてご紹介します。
京壬生菜は、漬物に利用されることが多いですが、中でも京漬物の代表格である、「千枚漬」の添え物として用いられます。
カブの白に対して壬生菜の緑のコントラストが鮮やかで、それぞれ京都御所の白砂と青松に見立てられています。
★いわれ
壬生菜は1800年代にみず菜の中から切れ込みのない変種として生まれ、現在の形状になったと考えられており、その名のとおり幕末の浪人の集合所として広く知られる、壬生地区(京都師下京区)付近で多く栽培されていました。
従来は初秋に種をまき、冬場に3kgほどあるような大株になるまで育て、漬物用として出荷されていましたが、「京みず菜」と同様に小株化させ、「京壬生菜」として出荷されるようになり、平成3年度「京のブランド産品」に認定されました。
★特徴
葉が細長く、ヘラのような形で、ピリッとした辛味とほんのりと広がる辛子の様な香りが特徴です。
みず菜と同様に浅漬け、サラダにも利用され、油揚げと一緒に炊いた煮びたしも喜ばれています。栄養面では、食物繊維やビタミンCが豊富です。
★産地・旬
現在、京壬生菜(小株)は京都市大原野地区、羽束師地区、南丹市日吉町及び綾部市がブランド産地に指定されているほか、主に漬物で利用される大株は京都市内を中心として栽培されています。
京壬生菜(小株)は年中出荷されますので、ぜひ一度京壬生菜をご賞味ください。
京のブランド産品((公社)京のふるさと産品協会HP)