今回は日本一との呼び声高い、「京たけのこ」についてご紹介します。
★いわれ
たけのこの由来には、平安時代、長岡京市にある海印寺寂照院の開祖・道雄上人が唐から持ち帰ったという説と、江戸時代に明僧・隠元禅師が、宇治黄檗山萬福寺に孟宗竹を持込み、やがて西山地域で定着したという説等があります。
いずれにしても京都が、日本産たけのこの発祥地だという説が有力です。
★特徴
京たけのこの品質が日本一とされるのは、施肥・土入・親竹伐採などの管理が、すべて栽培農家の手作業で行われているからです。年間を通じたこのキメ細やかな作業があって初めて、えぐ味がなく肉厚で、軟らかく甘味のある京たけのこが育まれます。
なかでも京都府南部の乙訓地域では、「シロコ」と呼ばれる、象牙色の最高級の京たけのこが収穫されます。
京たけのこは、お吸い物、木の芽和え、若竹煮、天ぷら、刺身、たけのこ御飯など幅広く楽しむことができます。
桜のつぼみが膨らみ始めるこの季節限定の、極上の味覚、京たけのこをぜひ味わってみてください。
★産地・旬
現在は、乙訓地域のほか、京都市も上質な京たけのこの産地となっています。
京のブランド産品については(公社)京のふるさと産品協会HPへ