京都府花き振興ネットワークでは、京都の伝統・文化を支えている花の情報を発信しています。子どもの健やかな生長を願う「こどもの日」。
五節句のうちのひとつである5月5日の端午の節句で使われる【花しょうぶ】について御紹介します。
(五節句)
中国の唐の時代に、奇数の重なる日に、季節の植物から生命力をもらい邪気を祓う行事が始まり、それが日本にも伝わったものです。現在でも厄除けを目的として数々の伝統行事が行われています。
★いわれ
5月5日の端午の節句は「菖蒲の節句」とも呼ばれ、室町時代の花伝書には既に、この日に菖蒲をいけることが記載されています。
「尚武(しょうぶ)」という言葉にかけて、勇ましい武者人形や兜とともに、花しょうぶを飾って男の子の誕生と成長を祝います。
★産地・旬
古くから、城陽市を中心に湧水を利用して生産されています。
主に端午の節句用に出荷されるため、5月上旬が出荷のピークとなります。
元々は子どもの成長を願うだけでなく、邪気払いを目的に行われていた端午の節句。
一輪挿しでも玄関先に飾れば、とても映える花です。
一日も早い新型コロナウイルスの収束を祈って、是非ご家庭でも飾ってみてください。
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